No.54 設計図を三次元で表現 建築パースとは

築業界で使用されている建築パースとは建物の様子を立体的に表現した絵やCGのことです。建物の様子を表現するものとしてた設計図のような図面に引いたものがまず連想されますが、それらが二次元で表現されているのに対してこちらは三次元で表現されているのが最大の違いであり、大きな特徴となっています。

図面に引いた設計図には建物の詳細な情報が盛り込まれているものの、わかりづらいというデメリットがあります。実際のところ建築の専門家以外で設計図を見て具体的に完成した建物を頭の中にイメージできる人はいないでしょう。この点が家作りの際のトラブルの原因になることもあります。施主が業者の説明や見せられた設計図をもとに描いていたイメージと実際に完成した建物のイメージとの間にギャップが生じ、不満や疑問を感じてしまうことも多いわけです。外観に関しては図面とは別に完成予定図のイラストを用意するケースも多いのですが、建物の内部の状況に関しては設計図だけでは理解するのが難しいものです。

建築パースはこうした問題点を解決する手段として役立ちます。何よりも建築に関して詳しく知らない人でもパッとひと目見ただけでどのような建物が建てられるのかを理解することができる点が魅力です。説明する側もまず目で見て知ってもらったうえで設計図と照らし合わせながら説明していけるというメリットがあります。わかりづらい部分はバースで場所を示すなどして補足することができます。

この建築パースには大きく分けて二つの種類があり、外観を表現したものを外観パース、内部の様子を表現したものを内観パースといいます。とくに内観は内部の様子、とくに間取りや動線を確認するうえで非常に重要な情報源となっています。

建築パースそのものはそれほど新しいものではなく、以前から使用されていましたが、コンピューターの技術の進歩などによってCGを駆使したより精密でリアリティがあるものが作られるようになったことで注目を集めるようになっている状況です。

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