需要の多様化や技術の進歩などもあってリフォームが人気を得ています。新築に比べて安価で住まいの環境を変えることができるメリットもありますし、バリアフリー設備の設置など高齢化社会に対応できる点も人気を高めている理由として挙げられますが、実際に行おうとすれば数百万円単位の出費も必要になるだけにメリット・デメリットをしっかり踏まえたうえで判断することも大事です。
まずメリットですが、新築に比べて費用が安く済むのに加えて工事期間が短い点も大きな魅力です。新築の場合は数ヶ月間の住む場所を確保しなければならず、住居探しはもちろん、費用や生活環境といった問題もクリアしなければなりません。しかしリフォームならより短い工事期間で済ませることができるので日常生活に支障をきたす余地が少なくなるのです。リフォームの場所や方法によっては引越しや仮住まいの必要がなくその家に住みながら行うことも可能です。
それからもうひとつ侮れないのが思い出が詰まった家を残したまま必要な部分の環境だけを変えることができる点。家族と長く住んできた家には愛着が湧くものですから、すべて取り壊して新築をするよりも多くの部分を残すことができるリフォームの方が愛着を残したまま暮らし続けることができます。
一方デメリットではリフォームに限界が出てくる点が第一です。現在の建物の構造や工法の範囲内でのリフォームとなりますから、希望する間取りや設備の導入ができないケースも考えられます。また耐震構造など安全性や耐久性を高める場合でも基礎や柱の影響で限界が生じることもあります。こうした点をリフォームで解決しようと思った場合には新築よりも高い費用がかかってしまうこともあるのです。
このように、構造・工法の制限内で間取りや設備の導入、耐震工事を行えるのがリフォームの特徴です。自分が変更・導入したいと思っている部分がリフォームに適しているのか、それとも新築が必要なのか、十分に検討したうえでの判断が求められることになります。