No.94 不動産投資の対象としての一棟RCマンション

私は不動産投資の対象として一棟RCマンションを考えている方にお伝えしておきたいことがあります。
不動産投資はギャンブル的な要素があり、当然、確実に儲かるものではありません。
しかし、どうせ大切な大金をつぎ込むのであれば、少しでもリスクを減らして大きく失敗をしない方法を選びたいものです。

一棟RCマンションが不動産投資の対象に向かない理由は、一般的にやや利回りが低いとしても家賃収入が毎月多額なので、長い目で見れば必ず儲かる、とお考えの方が多いようです。
毎月の家賃収入が多いということは、その分、所得税などの税金も多くなるということです。
もちろんご自分で不動産投資をされるような方でしたら、当然、必要経費で上手に節税しようとするでしょう。
しかし、多少の経費を計上してもたかが知れています。
そしてあまりにも無謀に経費を計上しようとすると、必要経費として認められない上に、最悪の場合は税務署から追徴課税を要求される可能性も出てきます。
不動産投資の節税は素人には相当難しいとお考え下さい。

それと一棟RCマンションは減価償却を長くとれるので不動産投資に有利だと考える人もいます。
でも実際には減価償却期間は逆に短い方が良いのです。
例えば同じ金額を10年で減価償却できる物件と5年で減価償却できる物件とでは、その間に経費として計上できる金額が2倍違うのです。
ですからこの例の場合ですと、5年間程度で早めに売却してしまえば利回り的にはとても有利になります。
もちろん長くその物件を持ち続けるというお考えでしたら減価償却期間は長い方がいいでしょう。

それでもやはりRC物件を投資の対象にされるのでしたら、新築を購入して10年以内に高値で売却するのがお勧めです。
築10年以内と築10年以降では印象としてある程度の差が出るはずです。
それにまだ家賃もあまり変わらないため購入しやすいと思います。

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